江戸を知る – 本 –

江戸を知るには、今は Youtube、X(Twitter)、ブログなどいろいろなメディアがありますが、まとまった情報を自分なりに抑えておきたい時には、本を参考にします。
ジャンル毎に以下の本をお勧めします。

入門として現代と対比してざっくり知りたい。

地図が欲しい

江戸の地図を、切絵図といいます。以下のようなものです。

当時の地図を見る為の方法は4つくらいあるかと思います。

  1. WEBで探す:
    お勧めは国会図書館のデジタルアーカイブです。こちらから見ることができます。江戸切絵図から探す
    上の江戸城の地図は、デジタルアーカイブで公開されているものです。
  2. 地図アプリで見る:
    『大江戸今昔物語』
    とっても便利なスマホ・タブレット用のアプリです。「江戸時代の切り絵」と「現代の地図」の透過率を変えてみることができます。まずは使ってみてください。こちらからダウンロードできます。大江戸今昔物語
  3. 紙で見る:
    書籍に地図が付属されているものをありました。
    『江戸寺社大名庭園」
    88ページの説明資料と、地図が1枚(75cmX82cm)入っています。

    「江戸時代の切り絵」と「現代の路線」が対比できるように書かれています。一枚の紙ということで、江戸全体が俯瞰できます。天保14年(1843年)版「御江戸大江図」が元になっています。そこに現代の駅名が背景として書かれれていて分かりやすいです。

    「大名屋敷の占有面積は江戸全体のこんなに広大な土地を分け与えられていたのか。」とか「高輪ゲートウェイ駅は海中!」というのが一目で分かります。

  4. 古地図を買う:
    東京神田神保町で購入できます。現物が欲しいという人はこちらですが、かなり高価となります。値段は数千円から数万円、数十万円。時代、場所、保存状態により異なります。

    • 大屋書房:古地図だけでなく、書物もあります。
    • 秦川堂書店:岩波書店の2階です。どの場所か分類されていて見やすいです。

風俗(吉原)

江戸時代を代表する風俗といえば浮世絵にも多く登場する吉原。初めに吉原の定義をします。

江戸の吉原は、約250年続いた幕府公認の遊廓でした。遊廓は、前借金の返済にしばられ自由意志でやめることのできない遊女たちの犠牲の上に成り立っていた、現在では許されない、二度とこの世に出現してはならない制度です。
一方で、江戸時代における吉原は、文芸やファッションなど流行発信の最先端でもありました。

大吉原展公式サイトより抜粋

写楽をはじめ、色と金、そして当時の文化の1つの側面から知っておくのもよいのではないでしょうか。

お勧めの本:
江戸吉原図聚(えどよしわらずしゅう):著者 三谷一馬
著者は、江戸時代についての著作も多い、日本画家、江戸風俗研究家です。
イラストも多く、説明文も豊富です。イラストは、ご本人が書かれている(岡本綺堂「半七捕物帳」など挿絵も担当)。
内容は、新吉原への道中、廓の間取りについて、遊女の生活、年中行事など、文庫本サイズの本。ページ数は600ページを超える本です。
ただし、書店で見つけるのは困難かと思います。ネットでの入手をお勧めします。
新版もあります。

映画やドラマを見て知りたい。

遊女の悲哀を描いたドラマは多数ありますが、そのうち2つあげます。

TBSドラマ「JIN – 仁 -」
江戸時代にタイムスリップした現代の脳外科医が、自らも幕末の動乱に巻き込まれていく。主演:大沢たかお、中谷美紀。中谷美紀が吉原の花魁を演じる作品。

吉原炎上:
1987年公開。主演:名取裕子 監督:五社英雄。
吉原遊廓に生きた女たちの生き方を本格的に取り上げた初めての映画といわれる。

参考図書&番組

他に浮世絵で江戸の町を見るには、以下の書籍がお勧めです。
広重名所江戸百景:浮世絵の美術館である「太田記念美術館」監修の本。A4より一回り大きいサイズ。このくらいの大きさがあると絵も見やすい。

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