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東海道を旅する

知らない土地、見知らぬ世界を観てみたいというのは今も昔も変わらないようです。

江戸時代は、旅行は基本禁止でした。それでも、旅行ブームは起きました。理由はというと、神社仏閣の参詣は別格として許可が出た為です。
※参詣を理由に大家や名主が証明書を書いてくれ、それが関所などを通る際の通行証となりました。

その見知らぬ土地への扉を開いたのが、書物や浮世絵。今で言う旅行ガイドの役割も果たしていたようです。数あるものの中から2つ取り上げたいと思います。

目次

東海道五十三次(浮世絵)

一つは、歌川広重の『東海道五十三次』が有名です。永谷園のお茶漬けにカードが一枚入っていますね。
広重の描く浮世絵、今で言う出版社である「保永堂」の東海道五十三次が大ヒット。続編も次々と出ました。

浮世絵一枚の値段は、400円程度。(かけ蕎麦は一杯320円)。大量に出回りました。そして、この浮世絵がのちに、陶器を輸出する際に割れないようにと包装紙として使われたことで海外に渡りました。その絵を見た海外ではジャポニズムブームとなりました。

今では、海外の美術館にも多くの浮世絵が所蔵されています。
浮世絵のある美術館で有名な2箇所です。

#    
1. ボストン美術館 https://www.mfa.org
2. メトロポリタン美術館 https://www.metmuseum.org

東海道中膝栗毛

もう一つは、『東海道中膝栗毛』十返舎一九による滑稽本です。
発刊は、享和2年(1802)に出版されました。世は「文化文政」平穏で江戸を中心とした町人文化が栄えた時代です。

本の内容は、江戸から伊勢神宮、そして京都までの道中を描いています。(初編から八編まで)ベストセラーであったため、十返舎一九は20年間続編を書き続けました。

  • 1802年(享和2年):『浮世道中 膝栗毛』
  • 1803年(享和3年):『道中膝栗毛 後篇』
  • 1804年(文化元年):『東海道中 膝栗毛 三編』
  • 1805年(文化2年):『東海道中 膝栗毛 四編』
  • 1806年(文化3年):『東海道中 膝栗毛五編』
  • 1807年(文化4年):『東海道中 膝栗毛六編』
  • 1808年(文化5年):『東海道中 膝栗毛 七編』
  • 1809年(文化6年):『東海道中 膝栗毛 八編』※京都へ到着
  • 1810年(文化7年):『続膝栗毛 初編』
  • 1811年(文化8年):『続膝栗毛 二編』
  • 1812年(文化9年):『続膝栗毛 三編』
  • 1813年(文化10年):『続膝栗毛 四編』
  • 1814年(文化11年):『東海道中 膝栗毛 発端』、『続膝栗毛 五編』
  • 1815年(文化12年):稽『続膝栗毛 六編』、
  • 1816年(文化13年):『続膝栗毛 七編』、『同 八編』
  • 1819年(文政2年):『続膝栗毛 九編』
  • 1820年(文政3年):『続膝栗毛 十編』
  • 1821年(文政4年):『続膝栗毛 十一編』
  • 1822年(文政5年):『続膝栗毛 十二編』※江戸へ帰る。

最初の発刊から20年、弥次さん・喜多さんはやっと江戸に帰ってきました。

伊勢神宮への参詣を「おかげまいり」、または「ぬけまいり」と言います。
その参詣に、文政13年(1830年)は、約500万人が伊勢へ伊勢へと押し寄せました。当時の日本の総人口が3,000万人強でした。
ちなみに、式年遷宮は前年の文政12年でした。

お勧めは、下に記載しました。

各宿場でのイベント

二つの作品の各宿場をまとめました。
53次とは、53の宿場という意味なので、日本橋と終点の三条大橋は数には入りません。

# 宿場     東海道中膝栗毛のイベント    
始まり 日本橋     3月に酒屋と米屋の借金を踏み倒し出立。米屋とは京に行く途中に会ってしまうのですが。    
1. 品川          
2. 川崎     奈良茶飯で有名な万年屋で昼飯。
今は、ネットで買えます
   
3. 神奈川     馬に乗り神奈川宿へ。浮世絵にある宿で食事をとる。    
4. 保土ヶ谷     宿場で客引きの女を振り払い    
5. 戸塚     *1日目はここで宿泊。    
6. 藤沢     途中、ちょんがれ坊主に四文銭をとられ、焼きすぎ団子を食べさせられる。    
7. 平塚     値切って駕籠に乗る。    
8. 大磯     まだ駕籠に乗る。    
9. 小田原     ミス飯盛女の宿へ宿泊するも、五右衛門風呂の底を抜いてしまい弁償のため、二朱を支払い、さらに200文を支払ったが女に逃げられる。    
10. 湯本     途中、同じ方向に向かう旅人と意気投合し、こどもが亀をいじめていたのを助け、その亀(スッポン)24文で買う。    
11. 三島     宿で、スッポン鍋にしなかったばっかりに指に食いつかれ、その上、昨日の旅人に金を盗まれる。    
12. 沼津     金がないので、旅の隠居に財布を買ってもらい    
13.     途中、子供から餅を買って食べ    
14. 吉原          
15. 蒲原     大名の宿に紛れ飯を食い、巡礼の六部(りくぶ)と一緒の木賃宿に泊まる。六部の娘と思い夜這いをするが、その宿の婆さんで、追い出される。    
16. 由井     馬屋と掛け合いをしながら歩き、    
17. 興津          
18. 江尻          
19. 府中     弥次さんの実家で金を融通してもらい、近くの安倍川の遊郭へ。    
20. 鞠子     名物の「とろろ汁屋」に行くが、主人夫婦の喧嘩に巻き込まれ食いはぐれる。    
21. 岡部     ★宿泊
大井川が増水で川止めとなり、先の宿場は大名の宿泊により止まれないため、ここに宿泊。
   
22. 藤枝          
23. 島田     この先が大井川。侍を騙って川を安く渡ろうとしたが失敗。    
24. 金屋          
25. 日坂     巫女(いちこ)今で言う霊媒師に祈祷を頼む。
その後、例によって夜這いに行き、婆さんを間違えて。。。
   
26. 掛川     途中、川を渡る際に目の見えないあんまの二人ずれがいた。二人を騙して一人の背に乗って楽して渡ろうとしたがバレて、、、    
27. 袋井          
28. 見附          
29. 浜松     ★宿泊
泊まった宿で、この宿の前妻が成仏できずに化けて出ると言われ、それを信じた二人は眠れなくなり、、、
   
30. 舞坂     新居宿との間は船。この間は地震の津波より陸地が切れたため。
船に乗っていたら別の客の蛇が逃げ出し大騒ぎ。
   
31. 新居   四編 鰻を食べる。    
32. 白須賀     駕籠に乗るが、前客の忘れ物の四文銭をネコババ。    
33. 二川     四文銭は籠屋のものであったのがバレる。    
34. 吉田          
35. 御油     途中の松原で狐が出ると言う話を聞き、一足先に行った喜多さんが途中で待っていたところ、弥次さんは「こいつは狐が化けているに違いない!」と思い、一悶着。    
36. 赤坂     ★宿泊
宿でも弥次さんはまだ、狐に騙されているのではと思い、さらに一悶着。
   
37. 藤川     茶屋で一休み。
※ここから四編下となります。
   
38. 岡崎     餅屋で餅を買う。    
39. 知立     草履を買う。十六文。    
40. 鳴海     有松:で、反物屋で手拭いを買う。    
41.     またまた、瞽女(盲目の女芸人)に夜這いを仕掛けるが、、    
42. 桑名     宮と桑名の間の七里は、船。小用のため竹づつを使ったつもりが間違えて、、
桑名では、名物ハマグリを食べる。
   
43. 四日市     ★宿泊
またまた、夜の約束をした喜多さん。それを出し抜いた弥次さんは、今度はお地蔵さんを間違えて、、、

ここから弥次さん・喜多さんは、京都方向ではなく、伊勢神宮へ向かう。
   
44.
石薬師
       
45.
庄野
       
46.
亀山
       
47.
       
48.
坂下
       
49.
土山
       
50.
水口
       
51.
石部
       
52. 草津        
53. 大津        
終点 三条大橋     東海道五十三次の終点には、伊勢神宮から京都にやってきた。
三条大橋のたもとには、弥次さん喜多さんの銅像がある。
   
      七編
ここから先は、八編で。    

参考図書

東海道中膝栗毛のお勧めは

# お勧め度 内容 作者 備考
1. ★★ まんが日本の古典 29 土田よしこ まんがなので、さらりと内容を理解できます。そしておもしろい。
2. ★★★ 史学社文庫 土井重義、山﨑白露 読みやすい文章です。
個人的はお勧めです。強いて言えば、読みやすさを重視しています。

では、また。

 

 

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この記事を書いた人

江戸時代のおもろしい出来事や、今も東京に残る名所・名物などを書いてゆきます。また、電車+徒歩でのウォーキングや、自転車であちこちを廻ります。加えて、落語も好きです。落語は、江戸の長屋のおもしろ可笑しい暮らしが分かって楽しいですよね。

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