江戸時代も「米のとぎ汁」を美容に!

お米を洗うときに出る「とぎ汁」は、美容に良いと昔から知られていました。

お米

江戸の当時は、成分分析をおこなえる機器などある訳もないので、なんでも試した経験則として有名になったと思われます。

米のとぎ汁

現代の機器で分析すると、米のとぎ汁にはビタミン・ミネラルに加え、美容に良い成分であるセラミドや乳酸菌、保湿成分などが含まれていると解りました。
使い方は、美顔パックのように使うとよいそうです。

他にも美容によいものは何があるでしょうか。

米ぬか

江戸の銭湯には「ぬか袋」が備えてあって、入浴客はヌカを袋に入れて、顔や身体を擦りました。湯を含むと乳液状のぬか汁が出て肌に潤いを与えるとあります。

銭湯備え付けの「ぬか袋」を使っていたのは主に男性で、女性は「ぬか袋」を持参したそうです。それはそうですよね。また、ヌカ袋は銭湯の番台でも売られていたそうです。
当時、混浴の時代もあったそうですから。

洗い粉

江戸時代末期には、豆類の粉香料や薬品を混ぜた「洗い粉」が出回りました。
洗い粉は、アズキの粉にカラス瓜の根などの生薬を混ぜたものと言われます。

ウグイスの糞

昔から、ウグイスの糞には「肌をすべすべにしてシミを消し、美白効果をもたらす」と言われています。
成分は尿素とグアニンとプロテアーゼを含むそうです。

  • 尿素:ハンドクリームなど現在の化粧品にもよく使われている保湿成分
  • グアニン:肌にその遊色効果を与える
  • プロテアーゼ:たんぱく質を分解して柔らかくする酵素で、ヒトの肌に対しては角質を柔らかくする働きがあり、ピーリング化粧品に使われています。

美を求める心は、今も昔も変わらないということですね。
では、また。

参考図書

『江戸の庶民のかしこい暮らし術』:著者 丹野史良

『京のはんなり江戸は粋』:著者 石田かおり 
『都風俗化粧伝』:著者 佐山半七丸 他

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